・目を引くディスプレイ、見やすいレイアウト、豊富なアイテム数、シーズン商品の特設コーナーなど、バーチャルツアーならすべてをひとつなぎで見せることができます。
小売業の特徴は品数の多さです。店内にある商品は入れ替わりがあるので、掲載した写真に写っている商品がいつもあるとは限りません。ポップアップ表示でおすすめ商品を定期的に更新すれば売り場の〝今〟をしっかり伝えることができます。
小売業がほかの業種と大きく違うのは『来店=消費』ではないということです。もちろん売り上げは必要ですが、ユーザーが『ちょっと行ってみよう』と気軽に足を運べるところが魅力です。小売店のバーチャルツアーでユーザーが見たいものには
◎商品ラインナップ
◎お店が『売り』にしているもの
◎店内の広さ
◎価格帯
といったものがあります。
ディスプレイやレイアウトがおしゃれなお店は見るだけで楽しい印象を与えます。専門性が高くこだわったアイテムなど充実したラインナップをすべて見せることができます。バーチャルツアーは通常の写真とは比べ物にならない情報力でその魅力を発信できます。
来店するのは買うものが決まっている購入目的のユーザーだけではありません。見てみたい、ここに行ってみたいと思うユーザーの背中をもう一押しすること。来店につながる大きな動機付けになるのがバーチャルツアーです。
・大切な日の食事はこの席で、この個室で楽しみたい。ユーザーが想像できるような空間のおもてなしにバーチャルツアーは最適です。
飲食業は料理の美味しさはもちろん、お店の美観やロケーションも含めて楽しむものです。食事の目的も様々で、人数にも少人数から団体まで大小があります。
多くのユーザーは『店内の様子』を知りたいと考えているので飲食業はバーチャルツアーの効果を最も得やすい業種と言えます。ユーザーが飲食店について知りたいことは
◎お店の雰囲気
◎店内レイアウト
◎席数
◎席からの景観
といったものがあります。
特にレイアウトに関してはお手洗いの位置が分かると足の悪い方や年配の方、またそのお付き添いの方にとっては非常に助かります。同様に駐車場の有無や玄関の段差といった細かい部分がわかれば来店がスムーズになります。
店内のレイアウトが分かれば団体予約の場合は席次を事前に決められるメリットがあり、幹事役の人にとっては重宝します。
ロケーションが売りのお店は通常の写真では伝えきれない『空間』の情報が伝えられます。写真1枚には収まらない店内すべての空間に加え、各サービスの詳細まで見れるバーチャルツアーによって、ユーザーの要望にしっかり応えられます。
・フロア案内図として各種設備の位置関係から館内の注意事項までインフォメーションに関わる全てを表示し、ユーザーが見たいものを自由に見られるのがバーチャルツアーです。
宿泊業は大きな施設でフロアも複数になります。客室すべてをバーチャルツアーに掲載する必要はありませんが、まずはユーザーが見たいところを踏まえた上でホテル側が見せたい設備を掲載します。それによって必要最小限で密度の高い情報発信ができます。ユーザーが宿泊施設のバーチャルツアーで見たいものとして
◎館内の雰囲気
◎館内の動線
◎お部屋の広さ
◎大浴場など特殊な設備
といったものがあります。
内観においてまずはロビーやエレベーターといった宿泊時に必ず利用する場所をおさえ、お部屋はスタンダードなものが1部屋確認できれば大丈夫です。大浴場のような売りになる設備はその広さや景観をしっかり伝えることで事前の下調べでどこに何があるかを知っておきたいユーザーに対し、十分な情報提供ができます。
館内の動線確認は娯楽施設だけではありません。駐車場の位置や緊急時の避難経路確認も含まれます。フロアマップも表示させることで位置関係がより一層わかりやすくなります。
宿泊業は発信する情報量が多いため、SNS・ホームページだけでは伝えきれない細かいガイドとしてバーチャルツアーが役立ちます。
・ユーザーの居心地に直結する店内空間。お店のコンセプトから施術事例までバーチャルツアーにより余すことなく発信できます。
美容室やエステといった業種は施術で人の体に触れ、見た目に変化を加えるサービスです。直接触れることから接客業の中でも特にユーザーへの気配りが必要とされる業種と言えます。
ユーザーが最も見たいものは施術後の画像や動画です。バーチャルツアーであればそれらを店内空間に表示させることができます。また、来店するお客様が『自身の体を預ける』という観点でお店に求めるものがあります。
◎店内の雰囲気
◎価格帯
◎駐車場の有無
美容業はユーザーの滞在時間が長い業態ですが、その一方で自由に身動きが取れないという制限があります。体を預けるユーザーにとって心理的に『居心地の良さ』を感じられるかが重要です。通常の写真や動画では感覚の部分までは十分に伝わりません。
その場にいる疑似体験ができるバーチャルツアーであればユーザーが居心地をイメージしやすくなります。
その他にも店内にメニュー表があればポップアップ表示することで料金形態を伝えられます。また、1人で来店するユーザーが多い業態でもあるので、駐車場の位置や駐車台数が分かるようなバーチャルツアーが重宝されます。
・1つでも不安要素をなくして来院に気持ちを向けやすく。バーチャルツアーの空間情報は来院前の心の準備としてお役立ていただけます。
クリニックや病院は他の業態とは前提から大きく違うところがあります。それはユーザーが『何かを楽しみに利用するものではない』ということです。そこでユーザーに安心感を与えるためにも、バーチャルツアーでの情報発信は大変有効です。ユーザーが気にするものとして
◎院内の雰囲気
◎院内の動線
◎器機・設備
◎駐車場の広さや配置
といったものがあります。
ユーザーが事前に院内全体をある程度把握しておきたいと思った時にバーチャルツアーは大変役立ちます。『待ち時間を過ごす場所』が気になる来院者には待合室が明るい空間であることを伝えたり、小児科ではお子様が退屈しないための設備があるなど、来院時の不安を取り除く情報をバーチャル空間内に自由に配置できます。
入院などで長期にわたって利用する場合は、そこでの生活を考えて『どんな場所なのか』を本人はもちろんご家族の方も詳細まで知りたいと考えます。大きな病院ではレストランや売店といった施設もあるので身を置く環境、そしてそこでの生活で必要となる情報、これらを総まとめにしてバーチャルツアーで伝えることができます。
病院施設では利用者やご家族に向けて、あらゆる場所に配慮がされています。それらをバーチャルツアーに掲載し安全で安心できる空間として来院者に伝えることができます。
・スポーツジム
屋内の広さ、器具の種類や数、トレーニング動画といったものをすべて伝えることができます。また、衛生設備や健康や美容に関する付帯サービスの詳細を載せることで、ユーザーが知りたがる『ここでどれだけのことができるか』を明確にすることができます。
・農園、公園、ドッグラン
屋外の施設は屋内と違い開放的な空間です。バーチャルツアーで広い敷地を歩き回るように見ることで、そのスケールを余すことなく伝えられます。農園での収穫作業、公園の遊具の使い方、ドッグランで走り回るワンちゃんの動画を入れ込んだバーチャルツアーを作ればその臨場感がしっかり伝えられます。天候や季節の条件がそろった日に撮影することで現地の魅力を最大限に発信できます。
・サウナ、温泉、銭湯
レトロスタイル、最新スタイルどちらも大きなPRポイントになります。浴場や付帯する設備のすべてをポップアップ表示で確認できれば、バーチャル空間の臨場感と合わせて、どの場所に何があるという利用者目線に合わせた案内ができるようになります。
・残しておきたいもの、記念すべき節目などで歴史ある建物や空間をデジタル保存するのに役立ちます。
これは商業利用とは違う視点での活用法になります。
過去にも閉校予定の小学校の最後の周年記念としてGoogleストリートビュー制作をした事例がありますが、今の様子をデジタル保存するという目的でバーチャルツアーやGoogleストリートビューを活用することができます。
特にバーチャルツアーでは情報表示ができるので、各所に歴史や文化を語り継ぐポップアップを作ることで、後世への記録として多くのものを残すことができます。
建造物だけでなく空間そのものが対象ですので、何かの理由で景観が変わる際に事前に撮影しておくことで思い出を保存することができます。
撮影時に集合写真のように大勢で写ったものを入れると、バーチャルツアー内の1枚を記念写真にすることができます。バーチャルツアーはGoogleストリートビューと違ってそのURLを紐づけたリンクからしか閲覧できませんので、一般に広く公開しなければ知っている人だけが見れるコンテンツとして使用することができます。